血圧を下げる薬いつまで?/お悩みQ&A

血圧を下げる薬いつまで?

高血圧が原因で脳動脈の血管が傷ついて危険な状態と言われ、2年前から血圧を下げる薬(アムロジピン)を服用しています。先日のMRI 検査の結果説明では傷はなくなっていると言われたのですが、いつも通りの薬を毎日服用するようにと処方されました。この薬はいつまで飲まないといけないのですか。服用をやめると危険なのですか。

(45歳男性)

医師と相談しながら減量や中止も可能に

尾山純一〔加古川駅前クリニック(兵庫県加古川市)院長 循環器内科・消化器内科〕

 一般的に年齢が上がるにつれて血圧は上昇します。それは動脈硬化が進むことが原因と考えられます。そのために、高齢化とともに、高血圧症の罹患率は上昇しています。高齢になれば血圧が上がるのは当然で治療の必要が無いと考える人もいますが、病気とは健康な身体を蝕むものであり、医療の役割は健康を維持できるように努めることです。
 血圧はどれくらいの数値が望ましいのでしょうか?
 それは、生まれたときの血圧が本来体の各臓器にとって十分な血圧と考えられます(最高血圧〈収縮期血圧〉が115mmHg未満かつ最低血圧〈拡張期血圧〉75mmHg未満)。
 では、どれくらいの血圧になると危険なのかというと、最高血圧135mmHg以上または最低血圧85mmHg以上になると血圧に伴う臓器障害のリスクが高くなると考えられます(この数値は最新の研究により変動します)。
 では一度始めた降圧剤(血圧を下げるお薬)は一生飲み続けないといけないのでしょうか? 答えはノーです。
 減塩した食生活や運動などで血圧のコントロールがよくなれば、少しずつ降圧剤を減量、または中止することも可能です。実際に私のクリニックの患者さんでも多くの方が降圧剤を減量・中止できています。
 ただし、これは必ず医師と相談して少しずつ行ってください。勝手に中止して突然血圧が上昇することは脳血管障害を引き起こし大変危険です。まずは主治医と相談しましょう。

 (熊本県玉名市・安養寺門徒)

『本願寺新報』2021年3月10日号掲載