マイコプラズマって何ですか?/お悩みQ&A

マイコプラズマって何ですか?

息子が小学校に入学し同じクラスでマイコプラズマにかかったお友達がいると聞き、うつらないか心配です。マイコプラズマはどのような病気ですか、うつらないためにはどのように心掛けたらいいか、またかかるとどうなってしまうのでしょうか。

(32歳女性)

細菌による肺炎の一種 幼児から青年期に多い

谷村和哉〔京都大学医学部附属病院(京都市)呼吸器内科 医員〕

 マイコプラズマ肺炎は細菌の一種である肺炎マイコプラズマによる肺炎です。実は肺炎の原因菌として6番目に多いとの報告もあり、決して珍しいものではありません。冬頃に多くみられ、幼児・学童・青年期と比較的若い方が多くかかります。せきやくしゃみで飛び出した菌を吸い込む(飛沫ひまつ感染)、菌が付着したドアノブなどに触れて菌を受け取る(接触感染)などして感染がおこります。特別な予防法はなく、手洗いとうがいをしっかり行うことが最も重要です。感染力は比較的低いとされ、感染した方との濃厚接触を避けることも効果的です。
 症状については2、3週間の潜伏せんぷく期間を置いて、発熱や頭痛、咳、声がれ、のどの痛みなどがみられます。咳が特徴的で、はじめはたんの絡まない咳がみられ、徐々に強くなります。解熱げねつ後も咳は長く残ることも多く、最後には痰が絡む方も多く見られます。
 小さなお子さんの場合にはゼーゼーを伴う咳がでることもあります(ぜんそくよう気管支炎)。まれに中耳ちゅうじ炎や髄膜ずいまく炎など合併症を起こすことがあるため注意は必要ですが、比較的軽症で済むことが多い病気です。抗生剤治療を行いますが、βベーターラクタム剤とよばれる種類の抗生剤は効果がなく、マクロライド系やテトラサイクリン系、ニューキノロン系抗生剤が効果的です。
 怖がりすぎず日頃から手洗いうがいをしてみんなで予防しましょう。気になる症状があれば早めにお医者さんと相談しましょう。

 

 (熊本県氷川町・西福寺門徒)

『本願寺新報』2019年4月20日号掲載