医師の新型コロナ予防策は?/お悩みQ&A

医師の新型コロナ予防策は?

新型コロナウイルスへの感染予防対策について、お医者さんが日頃気を付けていることは何ですか? 

(30歳男性)

感染の3要素を避け こまめな予防対策を

永松秀康〔ながまつ内科・小児科クリニック(大分県豊後高田市)院長 消化器内科〕

 ウイルス感染が成立する重要な3要素(感染げん・感染経路・宿主しゅくしゅ)をご存じでしょうか?
 1つめの感染源とは、ウイルスを持つ人やモノを指します。感染源と接触さえしなければ、感染する危険性は極めて低くなります。ですから、「3つの密を避ける行動」や「フィジカルディスタンス(物理的、身体的な距離)の確保」を常に意識しましょう。
 2つめの感染経路ですが、コロナウイルスは、飛沫ひまつ(しぶき)や接触によって感染します。咳や会話によるしぶきの吸入を予防するために、外出や会話の際には「マスク」をしましょう。親類との会食であっても、会話の時はマスクです。「マスクなし会食」は感染の危険が伴います。
 接触による感染は、ウイルスの付着したものに触れた手で口や鼻、目の粘膜ねんまくを触って成立します。人は無意識のうちに顔を触っているので、接触感染の対策は、こまめな「手洗い」です。石けんを用いて、30秒行ってください。アメリカでは、「ハッピーバースデー・ソングを2回歌いきる時間」が推奨されています。私も診療中の手洗いはこまめにしています。

 3つ目の宿主ですが、感染は私たちの抵抗ていこう力、免疫めんえき力に関係するということです。慢性まんせい閉塞へいそく性肺疾患しっかん、慢性腎臓病、糖尿病、高血圧、心血管しんけっかん疾患の方、妊婦や喫煙者なども注意が必要です。感染の3要素に注意して、お体を大切にされてください。

 

 (大分県豊後高田市・浄周寺住職)

『本願寺新報』2021年2月10日号掲載