認知症であるか調べてほしい・・・/お悩みQ&A

認知症であるか調べてほしい・・・

認知症の検査があると聞いたのですが、大変な検査なのでしょうか。もの忘れをしていると感じる頻度が高くなっているように感じているのですが、認知症であるのかないのかわかるのなら調べてもらいたいのですが、いかがでしょうか。

(55歳男性)

まずはかかりつけ医に疑いあれば専門の診察へ

瀧本たきもと ゆたか〔愛仁会尼崎だいもつ病院(兵庫県)総合診療科 副院長〕

 認知症の診断にはさまざまな検査が行われますが、代表的なのが神経心理検査と画像検査です。
 神経心理検査は、認知機能を詳細に確認するための検査です。検査者に従って質問に答えたり、簡単な計算や文章を書いたりします。主なものに「改訂長谷川式簡易知能評価スケール(HDS―R)」「ミニメンタルステート検査(MMSE)」と呼ばれる検査があり、30点満点のうちおおよそ20点以下であれば認知症の疑いが強くなります。
 また、画像検査では脳の萎縮や脳梗塞こうそく、脳出血、脳腫瘍しゅようなどの有無を調べますが、主なものにCTとMRIがあります。CTはエックス線、MRIは磁気による検査ですが、MRIの方が断面を撮影でき、いろいろ細かく調べることが可能です。CTやMRIでも異常が見つけにくい場合は、脳の血液の流れを測定して脳の働きを調べる「SPECT(スペクト)」という検査を行うこともあります。ただし、どの検査を行うかは、患者さんの状態によって変わるため、担当医師が判断することになります。
 なお、認知症の診療を行う診療科は「もの忘れ外来」「脳神経内科」「精神科」「心療内科」「総合診療科」など多数あります。初めて受診する場合、どこに行けばよいのか迷うこともあるので、まずはかかりつけ医に相談することをお勧めします。そこで認知症の疑いがあると診断されれば、より専門的な診察が可能な病院を紹介されることになります。

『本願寺新報』2021年12月20日号掲載